未分類

発達性協調運動症(DCD)のサインとは?家庭や学校で見られる特徴を解説【第2弾】

白ゆりグループ

「もしかしてDCD?」家庭で見られるサイン

第1弾では、発達性協調運動症(DCD)が「単なる不器用さ」とは異なり、体の動かし方や手先の使い方に難しさが見られる発達特性であることをご紹介しました。

では、実際の生活の中では、どのような様子が見られるのでしょうか。

たとえば、お子さまが着替えに時間がかかったり、食事中によくこぼしたり、階段でつまずきやすかったりすると、「少し不器用なのかな」「注意が足りないのかな」と感じることがあるかもしれません。

もちろん、こうした様子が一つあるだけで、すぐに発達性協調運動症(DCD)と決まるわけではありません。子どもの成長には個人差があり、年齢や経験によって少しずつできるようになることもたくさんあります。

しかし、同じような困りごとが長く続いている場合や、家庭・学校・遊びの場面など複数の場面で困りごとが見られる場合は、一度お子さまの様子を丁寧に振り返ってみることが大切です。

DCDのサインは、特別な場面だけに出るとは限りません。むしろ、朝の準備、食事、外遊び、宿題、片付けなど、毎日の生活の中に小さく表れることがあります。

大切なのは、「できないことを探す」のではなく、「どんな場面で困っているのか」に気づくことです。

たとえば、本人は一生懸命やっているのに、靴を履くのに時間がかかる。字を書こうとしても、力が入りすぎて疲れてしまう。ボール遊びに誘われても、うまく受け取れない経験が重なり、参加したがらなくなる。

このような様子の背景には、「やる気がない」「練習不足」という言葉だけでは説明できない難しさが隠れている場合があります。

また、お子さま自身が困りごとをうまく言葉にできないこともあります。「できない」と言う代わりに、「やりたくない」「めんどくさい」「嫌い」と表現することもあります。その言葉の奥に、「失敗したくない」「また怒られたくない」「みんなに見られるのが恥ずかしい」という気持ちがあるかもしれません。

だからこそ、保護者の方が日常の中で見られる小さなサインに気づくことは、お子さまを理解する大切な第一歩になります。

「うちの子は不器用だから」と決めつけるのではなく、「どんな動きが苦手なのかな」「どんな工夫があれば取り組みやすいかな」と視点を変えることで、お子さまへの関わり方も変わっていきます。

発達性協調運動症(DCD)は、早く気づくことで、お子さまに合った支援や環境づくりにつなげやすくなります。気になる様子がある場合は、家庭だけで抱え込まず、学校や専門機関、児童発達支援・放課後等デイサービスなどに相談してみることも一つの方法です。

ご家庭で見られること

ご家庭では、毎日の生活の中に発達性協調運動症(DCD)のサインが表れることがあります。

たとえば、朝の準備の場面です。靴を履く、ボタンを留める、ファスナーを閉める、服の前後を整えるといった動作に時間がかかることがあります。保護者から見ると「早くしてほしい」と感じる場面でも、お子さまにとっては手先の動きや体の使い方を調整することが難しく、本人なりに一生懸命取り組んでいる場合があります。

食事の場面でも、箸やスプーンをうまく使えず食べ物をこぼしやすい、コップを倒してしまう、口まで運ぶ途中で落としてしまうといった様子が見られることがあります。これは単なる不注意ではなく、手の力加減や距離感、姿勢の保ち方が関係していることもあります。

また、家の中で物にぶつかりやすい、よく物を落とす、階段でつまずきやすいといった様子も見られることがあります。体の位置や動きの感覚をつかみにくいと、本人は気をつけているつもりでも、思わぬところでつまずいたり、ぶつかったりすることがあります。

遊びの場面では、自転車の練習に時間がかかる、ボールを投げる・受け取ることが苦手、縄跳びや鬼ごっこなど体を使う遊びに参加したがらないことがあります。失敗経験が重なると、「やりたくない」「苦手だから嫌」と感じ、遊びそのものを避けるようになることもあります。

さらに、工作や折り紙、お絵描き、ハサミを使う活動など、手先を使う遊びに苦手さが出ることもあります。紙を折る、線に沿って切る、のりを適量つけるといった動作には、細かな力加減や目と手の連携が必要です。そのため、本人にとっては想像以上に疲れる活動になっている場合があります。

このような様子が続くと、周囲は「不注意なのかな」「もっと練習すればできるはず」と考えてしまうことがあります。しかし、お子さま自身は「頑張っているのに思うようにできない」と感じているかもしれません。

大切なのは、できないことを責めるのではなく、「どの場面で困っているのか」を見つけることです。朝の準備、食事、遊び、片付けなど、生活の中でつまずきやすい場面が分かると、その子に合った声かけや環境づくりを考えやすくなります。

学校生活で見られるサイン

小学校へ入学すると、家庭での生活とは違い、授業・集団活動・時間割に合わせた行動など、さまざまな場面で複雑な動きが求められるようになります。

そのため、発達性協調運動症(DCD)の特性があるお子さまは、学校生活の中で困りごとが目立ちやすくなることがあります。

たとえば、体育の授業では、走る・跳ぶ・投げる・受け取る・バランスを取るなど、複数の動きを組み合わせる活動が多くあります。縄跳びでは、縄を回す動きとジャンプのタイミングを合わせる必要があり、ボール運動では、ボールの動きを見ながら体の向きや手の出し方を調整する必要があります。

一見簡単そうに見える動きでも、お子さまにとっては多くの情報を同時に処理しなければならず、「分かっているのに体がうまく動かない」という状態になることがあります。

また、学習面でも困りごとが表れることがあります。板書をノートに写す場面では、黒板を見る、内容を覚える、ノートに視線を戻す、鉛筆を動かす、文字の大きさを整えるといった動作を続けて行います。そのため、書き終えるまでに時間がかかったり、文字が乱れやすくなったり、途中で疲れてしまったりすることがあります。

定規やコンパス、ハサミ、のり、絵の具、リコーダーなどの道具を使う場面でも、手先の細かな動きや力加減が必要です。本人は丁寧に取り組もうとしていても、線がずれる、円がうまく描けない、紙をまっすぐ切れない、道具の扱いに時間がかかるといった様子が見られることがあります。

図工や裁縫、習字なども、苦手意識につながりやすい活動です。周りの友だちがスムーズに進めている中で、自分だけ時間がかかる経験が重なると、「自分はできない」「また失敗するかもしれない」と感じてしまうことがあります。

さらに、学校生活では集団の中で行動する場面が多いため、困りごとが周囲に見えやすくなります。整列する、机や椅子を運ぶ、給食当番で配膳する、掃除道具を扱う、ランドセルや持ち物を整理するなど、日常的な活動にも体の使い方や手先の動きが関係しています。

こうした場面でうまくいかないことが続くと、「遅い」「雑」「ふざけている」と誤解されてしまうことがあります。しかし、実際には努力不足ではなく、協調運動の難しさが影響している可能性があります。

大切なのは、結果だけを見るのではなく、どの動きでつまずいているのかを丁寧に見ることです。

「体育が苦手」だけで終わらせず、ジャンプのタイミングが難しいのか、ボールを見ることが難しいのか、体のバランスを取ることが難しいのかを見ていくことで、必要な支援が見つかりやすくなります。

「字が汚い」と注意するだけではなく、姿勢が崩れやすいのか、鉛筆の力加減が難しいのか、書く量が多くて疲れているのかを考えることで、その子に合った工夫につながります。

学校生活で見られるサインは、お子さまの苦手さを責めるためのものではありません。お子さまが安心して学び、活動に参加できるようにするための大切な気づきです。

気になることがあっても、一人で抱え込まないでください

「うちの子にも当てはまるかもしれない」と感じると、保護者の方は不安になることがあるかもしれません。

「もっと早く気づいてあげればよかったのかな」
「家庭での関わり方が悪かったのかな」
「このまま学校生活で困ってしまうのではないかな」

そのように考えてしまうこともあるかもしれませんが、決してご家庭だけの問題ではありません。そして、自己判断だけで発達性協調運動症(DCD)と決めつける必要もありません。

大切なのは、お子さまの苦手さを責めることではなく、「どんな場面で困っているのか」「どんな時に不安そうにしているのか」「どのような支援があれば安心して取り組めるのか」を一緒に考えていくことです。

たとえば、家庭では着替えや食事に時間がかかるけれど、学校では体育や板書で困っているかもしれません。反対に、学校では頑張って過ごしていても、家に帰ると疲れが出てイライラしたり、「もうやりたくない」と言ったりすることもあります。

そのため、家庭だけで判断するのではなく、学校の先生や支援者と情報を共有することが大切です。

「体育の時はどんな様子ですか?」
「ノートを書く時に困っていることはありますか?」
「給食や掃除、準備の場面で時間がかかることはありますか?」

このように具体的に確認することで、お子さまがどの場面で困っているのかが見えやすくなります。

また、必要に応じて医療機関や専門機関に相談することで、より詳しくお子さまの特性を知るきっかけになることもあります。診断名をつけることが目的ではなく、お子さまに合った関わり方や環境づくりを考えるための一つの手がかりとして活用することが大切です。

児童発達支援や放課後等デイサービスでも、お子さまの発達段階や苦手さに合わせた支援を一緒に考えることができます。

「運動が苦手だから、もっと練習させないと」と無理に頑張らせるのではなく、「どんな動きなら楽しく取り組めるか」「どんな成功体験を積み重ねられるか」を考えることで、お子さまの気持ちは少しずつ前向きになっていきます。

保護者の方が一人で悩みを抱え込む必要はありません。

気になる様子がある時は、まずは小さなことでも相談してみてください。お子さまの困りごとを一緒に整理し、その子に合った支援を考えていくことで、「できないこと」ばかりに目を向けるのではなく、「できる方法」を見つけていくことができます。

運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉では、お子さま一人ひとりの特性や発達段階に合わせて、安心して体を動かしながら「できた!」を積み重ねられる支援を大切にしています。

次回予告

第3弾では、

「発達性協調運動症(DCD)の子どもへの関わり方|家庭でできる工夫と運動療育の役割」

について詳しくご紹介します。

「できないことをできるようにする」のではなく、「その子に合った方法で成功体験を積み重ねる」ための具体的な支援についてお伝えする予定です。

お子さまの困りごと、お気軽にご相談ください

「うちの子は少し不器用なだけなのかな?」
「学校生活で困っている様子があるけれど、どう関わればいいの?」
「運動療育ではどのような支援が受けられるの?」

このようなお悩みやご不安がありましたら、一人で抱え込まず、ぜひお気軽にご相談ください。

運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉では、お子さま一人ひとりの発達段階や特性に合わせた運動療育を行い、「できた!」という成功体験を積み重ねられるよう支援しています。

見学や体験利用も随時受け付けています。事業所の雰囲気をご覧いただきながら、お子さまの様子やお困りごとについてスタッフが丁寧にお話を伺います。

お問い合わせ・ご見学はこちら

お電話でのお問い合わせ:06-6773-9583

ウェブからのお問い合わせhttps://www.shirayuri-group-2004.com/consultation/

お気軽にご連絡ください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。

記事URLをコピーしました