子どもの自己肯定感が低いのはなぜ?自信が持てない子どもの気持ちと背景【第1弾】

白ゆりグループ

「どうせできない…」そんな言葉が気になることはありませんか?

「どうせ僕にはできない」

「失敗するからやりたくない」

「○○ちゃんのほうが上手だから、私はやらない」

お子さまから、このような言葉を聞いたことはありませんか?

初めての遊びに誘っても、なかなか参加しようとしない。

少し難しいことがあると、すぐに「無理!」と言ってしまう。

できていることがたくさんあるのに、自分では「全然できない」と思っている。

そんな姿を見ると、保護者の方は心配になりますよね。

「もっと自信を持ってほしい」

「失敗しても大丈夫だと思ってほしい」

「どうしたら前向きに挑戦できるようになるのだろう?」

そう感じることもあるでしょう。

特に、周りの子と比べて自信がなさそうに見えたり、挑戦する前から諦めてしまったりする姿が続くと、「自己肯定感が低いのかな?」と気になるかもしれません。

しかし、「できない」と言うことや、挑戦を嫌がることだけで、自己肯定感が低いと決めつけることはできません。

難しそうだから不安なのかもしれません。

以前の失敗を思い出しているのかもしれません。

周囲の期待に応えたい気持ちが強いのかもしれません。

あるいは、何から始めればよいか分からず、困っている可能性もあります。

大切なのは、「もっと自信を持ちなさい」と励ます前に、お子さまがどんな気持ちでその言葉を口にしているのかを考えることです。

今回は、大阪市東住吉区の児童発達支援・放課後等デイサービス「運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉」から、子どもの自己肯定感と自信が持てない背景について、日常の具体例を交えながらご紹介します。

そもそも「自己肯定感」とは何でしょうか?

自己肯定感とは、簡単に言うと、「できることも苦手なこともある自分を、大切な存在として受け止められる感覚」です。

ここで知っておきたいのは、自己肯定感と「何でも自信を持ってできること」は、必ずしも同じではないということです。

例えば、

「走るのは苦手だけど、絵を描くのは好き」

「今日は失敗したけれど、またやってみようかな」

「うまくできなくても、自分は自分でいい」

と感じられることも、自己肯定感に関わります。

反対に、勉強や運動が得意で、周囲から褒められることが多いお子さまでも、「失敗したら自分には価値がない」と感じてしまう場合があります。

つまり、自己肯定感は、単に「できることの数」や「褒められる回数」だけで決まるものではありません。

成功したときだけでなく、うまくいかなかったときにも、自分を必要以上に否定せずにいられること。

そんな感覚を少しずつ育んでいくことが大切です。

① 失敗した経験が心に残っていることがあります

「前にできなかったから、もうやりたくない」

そんな言葉が出ることはありませんか?

例えば、縄跳びに挑戦したけれどうまく跳べなかった。

友達の前で発表したときに、言葉が出なくなってしまった。

ゲームで負けて、とても悔しい思いをした。

こうした経験が強く心に残っていると、次に似た場面に出会ったとき、

「また失敗するかもしれない」

「恥ずかしい思いをしたくない」

と不安になることがあります。

大人から見ると、「もう一度やってみればできるかもしれない」と思えることでも、お子さまにとっては、挑戦すること自体が大きな負担になっている場合があります。

そのようなとき、「やってみないと分からないでしょ!」と強く促すだけでは、不安が大きくなることもあります。

まずは、失敗したくないと思うほど、その子にとって大切な出来事だったのかもしれないという視点を持ってみましょう。

② 周りの子と比べてしまうことがあります

子どもは成長する中で、少しずつ周囲の子との違いに気づいていきます。

「○○くんは足が速い」

「△△ちゃんは字がきれい」

「みんなはできるのに、自分だけできない」

こうした気づきが、向上心につながることもあります。

一方で、苦手なことばかりに目が向くと、自分のよいところが見えにくくなる場合もあります。

例えば、ボール投げが苦手なお子さまが、友達の遠くまで投げる姿を見て、

「僕は下手だからやらない」

と言ったとします。

でも、その子には、ボールをよく見て受け取ろうとする姿や、順番を守って参加する姿があるかもしれません。

周りの子と同じようにできることだけが、成長ではありません。

「前はボールが怖かったけれど、今日は触れたね」

「昨日より少し遠くまで投げられたね」

と、その子自身の変化に目を向けることが、自信につながるきっかけになります。

③ 「ちゃんとできなければダメ」と感じていることも

何事にも一生懸命取り組むお子さまの中には、少しの失敗も許せないように感じてしまう子がいます。

例えば、

絵を描いていて、線が少しはみ出しただけで紙を丸めてしまう。

ブロックが思い通りに組み立てられないと、「もう嫌!」とやめてしまう。

一度間違えただけで、「全部失敗した」と感じてしまう。

このような姿の背景には、

「完璧にできなければいけない」

「間違えることはよくないこと」

という思いがあるかもしれません。

ただし、こうした行動が見られるからといって、必ずしも完璧主義だとは限りません。疲れや活動の難しさ、見通しの立ちにくさなどが関係している場合もあります。

大切なのは、結果だけで判断せず、

「ここまで頑張っていたね」

「途中までできたところもあるね」

と、取り組んだ過程にも目を向けることです。

失敗しても、その経験がすべて無駄になるわけではありません。

「うまくいかないことがあっても大丈夫」と感じられる経験を、少しずつ増やしていきたいですね。

④ 「できない」のではなく「どうすればいいか分からない」場合もあります

「やりたくない!」

「無理!」

と言っているお子さまが、実は活動の進め方を理解できずに困っていることもあります。

例えば、工作の時間に、

「好きなものを自由につくっていいよ」

と言われたとします。

一見、楽しそうな活動ですが、何をつくるか決めることや、材料を選ぶこと、完成までの手順を考えることが難しいお子さまもいます。

その結果、

「できないからやらない」

という言葉になる場合があります。

また、運動遊びでも、

「このコースを進んでね」

という説明だけでは、どこから始めて、次に何をするのか分からないことがあります。

そんなときは、

「まずはここまでやってみよう」

「最初は一緒にやろうか」

と、活動を小さな段階に分けたり、実際にやって見せたりすることが助けになる場合があります。

自信がないように見える姿の背景に、分かりにくさや難しさが隠れていないかを考えることも大切です。

⑤ 褒められても「そんなことない」と言うのはなぜ?

「上手にできたね!」

と声をかけても、

「全然できてない」

「たまたまだよ」

「○○ちゃんのほうが上手」

と返ってくることがあります。

保護者の方からすると、

「こんなに頑張っているのに、どうして自信を持てないのだろう?」

と不思議に感じるかもしれません。

しかし、本人が「できた」と感じていないときに、周囲から「すごい!」と言われても、素直に受け取れないことがあります。

そんなときは、大きな褒め言葉を繰り返すよりも、実際に見えた行動を具体的に伝える方法があります。

例えば、

「すごいね!」だけではなく、

「最後まで取り組んでいたね」

「さっきより長くバランスを取れていたね」

「分からないときに『教えて』って言えたね」

と伝えてみましょう。

本人がまだ自信を持てなくても、大人が具体的な事実を伝えることで、自分の頑張りに気づくきっかけになるかもしれません。

ただし、褒められること自体が負担になるお子さまもいます。無理に反応を求めず、その子に合った伝え方を探していきましょう。

「自信がない」と「自己肯定感が低い」は同じではありません

ここで、もう一つ大切なことがあります。

それは、特定の活動に自信がないことと、自分自身を大切に思えないことは、必ずしも同じではないということです。

例えば、

「鉄棒は怖いからやりたくない」

という言葉は、単に鉄棒への不安を表しているのかもしれません。

「みんなの前で話すのは苦手」

という言葉も、自分の得意・不得意を理解しているからこそ出てくる場合があります。

苦手なことを自覚すること自体は、悪いことではありません。

むしろ、

「これは苦手だから手伝ってほしい」

「こっちの方法ならできそう」

と、自分に合った方法を選べることも大切な力です。

大人が目指したいのは、何でも「できる!」と言う子にすることではなく、

「苦手なことがあっても、自分は大切な存在だ」と感じられることではないでしょうか。

子どもの自己肯定感を考えるときに大切にしたい3つの視点

ここまで、自信が持てないように見える子どもの背景についてご紹介してきました。

日常生活でお子さまを見るときには、次の3つの視点を意識してみましょう。

1.結果だけでなく、挑戦した過程を見る

できたか、できなかったかだけではなく、

「やってみようとした」

「途中まで頑張った」

「困ったときに助けを求めた」

という姿も大切にしましょう。

2.周りの子ではなく、その子自身の変化を見る

昨日と今日、先週と今週を比べてみると、小さな成長が見つかることがあります。

成長の速さは一人ひとり違います。

3.できないときにも安心できる関係を大切にする

うまくできたときだけ褒めるのではなく、失敗したときや困っているときにも、

「一緒に考えよう」

「手伝ってほしかったら言ってね」

と伝えられる関係を大切にしたいですね。

自己肯定感は、一度褒めれば高まるという単純なものではありません。

日々の生活の中で、自分の気持ちを受け止めてもらったり、安心して挑戦したりする経験が、その土台の一つになります。

次回は「自己肯定感を育む声かけ」を具体的にご紹介します

今回は、子どもの自己肯定感と、自信が持てないように見える背景について考えてきました。

「どうせできない」

「失敗したくない」

「自分だけできない」

そんな言葉の裏側には、不安や過去の経験、周囲との比較、活動の難しさなど、さまざまな理由が考えられます。

だからこそ、「もっと自信を持って!」と励ますだけではなく、まずはお子さまの気持ちや困りごとを理解することが大切です。

次回の第2弾では、

「『どうせできない』と言われたら何と返す?」

「褒めても喜ばないときは?」

「失敗したとき、どんな声をかければいい?」

「家庭で自己肯定感を育むには?」

といった疑問にお答えしながら、家庭で取り入れやすい7つの声かけと関わり方をご紹介します。

お子さまの小さな「できた!」を一緒に見つけていきませんか?😊

運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉では、お子さま一人ひとりの発達や特性を大切にしながら、運動療育やさまざまな活動を通して、挑戦する楽しさや小さな達成感を積み重ねられるよう支援しています。

「新しいことに挑戦するのを嫌がる」

「失敗するとすぐに諦めてしまう」

「自分に自信が持てないように見える」

「どう声をかければいいか分からない」

そんなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉では、お子さまの得意なことや頑張っていることに目を向けながら、その子に合った関わり方を一緒に考えていきます。

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運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉
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