ボールで花火を狙え!遊びながら育つ集中力と協応力【ぽぷらの樹東住吉】

白ゆりグループ

夏の風物詩といえば花火。夜空いっぱいに広がる大輪の花火は、大人も子どもも心を奪われる特別な体験ですよね。
しかし実際には「小さなお子さまを連れて人混みに出かけるのは大変」「音が大きすぎて苦手」という声も多く聞かれます。発達に特性のある子どもたちにとっては、花火大会の雰囲気が少し負担になってしまうこともあります。

そこで、大阪市東住吉区の放課後等デイサービス「運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉」では、室内でも花火のワクワク感を楽しめるオリジナル活動「花火を狙え」を企画しました。

この遊びは、天井に貼り付けたカラフルな“花火の的”に向かって、カラーボールを投げて当てるというシンプルなゲーム。
でも実際にやってみると、子どもたちの表情は真剣そのもの。投げるたびに「当たるかな?」「もう一回挑戦したい!」と夢中になり、命中すると「やったー!」「花火が上がった!」と笑顔がはじけます。

ただ楽しいだけでなく、目と手の協応・集中力・体幹を育む「運動療育」としての効果も大きく、子どもたちが自然と“成長のステップ”を踏めるよう工夫されています。
今回は、そんな「花火を狙え」の魅力や、子どもたちの成長の様子をご紹介します。

🎇 花火を狙えってどんな遊び?

「花火を狙え」は、子どもたちが大好きなボール遊びと夏の風物詩・花火を組み合わせたオリジナルのレクリエーションです。
ルールはとてもシンプル。手に持ったカラーボールを、天井に貼り付けた“花火の的”に向かって投げ、命中させることを目指します。

的にはカラフルな紙で作った花火の模様を使い、赤・青・黄色といった鮮やかな色を取り入れることで、子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを引き出します。遠くからでもよく見える大きな花火を準備することで、挑戦する意欲もさらに高まります。

実際に遊びが始まると、子どもたちは一人ひとりが真剣な表情に。
「どこを狙ったら当たるかな?」と考えながら投げる子もいれば、勢いよく何度も挑戦する子もいます。投げるフォームや狙い方には個性があり、スタッフも「いいぞ、もう少し上!」「惜しい!」と声をかけながら見守ります。

そして、カラーボールが見事に命中した瞬間は大歓声!「わぁ!花火が上がったみたい!」と教室中が笑顔と拍手に包まれます。
その盛り上がりはまるで本物の夏祭りに来ているかのようで、室内が一気に華やかな雰囲気になります。

さらに工夫として、花火の的を「高い場所」「少し離れた場所」に設置することで、子どもの年齢や発達段階に合わせて難易度を調整できるようにしています。小さなお子さまは近い位置から投げて成功体験を重ね、大きなお子さまはあえて遠くから挑戦して「できた!」という達成感を味わえるよう配慮しています。

このように、「花火を狙え」は単なる遊びではなく、子どもたちが自分の力を発揮しながら楽しめる工夫がたくさん詰まった活動です。

🎯 遊びながら身につく力

「花火を狙え」はシンプルな遊びですが、その中には発達を促すたくさんの工夫が隠されています。特に発達に課題のあるお子さまにとっては、遊びの中で自然に力を伸ばせる貴重な機会となります。

👀 目と手の協応

的をよく見て、腕を振り、ボールを放つ。この一連の流れは、目で得た情報を体の動きに結びつける練習そのものです。
例えば、鉛筆で字を書く・ハサミで紙を切るなどの生活動作も「目と手の協応」が欠かせません。遊びの中で楽しく鍛えられるのは、大きなメリットです。

🧠 集中力と注意の切り替え

「狙って投げる」という単純な行動でも、子どもにとっては強い集中が必要です。的を見て投げる瞬間は一点に意識を集中し、外れても「次はここを狙おう」と気持ちを切り替えて挑戦することになります。
この “注意の切り替え” は、学校生活や社会生活でもとても大切なスキル。遊びながら自然と練習できるのは、療育活動ならではです。

💪 体幹・バランスの強化

ボールを投げるときには腕の力だけでなく、足で踏ん張り体幹を支える必要があります。しっかりと体を安定させて投げられるようになると、姿勢保持や歩行バランスにも良い影響が出てきます。
「じっと座っていられない」「体がふらつきやすい」といった課題にもアプローチできるのが、この活動の魅力です。

🎭 感覚統合と自己調整力

的の色や形、ボールの大きさや手触り、投げるときの力加減…。実は「花火を狙え」には、さまざまな感覚刺激が詰まっています。
こうした経験は 感覚統合(複数の感覚をバランスよく使う力) を育て、同時に「力を強くしすぎたら当たらない」「優しく投げすぎても届かない」といった 自己調整力 の学びにもつながります。

🌱 自信と達成感

「当たった!」「できた!」という喜びは、自己肯定感を高める大切なきっかけです。繰り返し挑戦し、少しずつ成功体験を積み重ねることで、挑戦する勇気やあきらめない心も育まれます。

こうして見てみると、「花火を狙え」はただの室内遊びではなく、発達支援の観点からも非常に意味のあるプログラムであることがわかります。
ご家庭でも、壁に的を貼り、新聞紙を丸めたボールなどを使えば安全に楽しめます。ぜひお子さまと一緒に挑戦してみてくださいね😊

😊 子どもたちの笑顔と成功体験

活動の中で印象的だったのは、あるお子さまの姿でした。
最初は何度投げても的に当たらず、「もうできない…」と少し落ち込みそうになっていたのです。そんなときスタッフが「ボールをもう少し高く上に向けてみよう」とアドバイスすると、その子は真剣な顔で再挑戦。
次の瞬間、カラーボールが花火の的に命中!「やったー!」と大きな声を上げ、満面の笑顔を見せてくれました。周囲のお友達も一緒に拍手をして喜び、教室全体が温かい一体感に包まれました。

別のお子さまは、最初から勢いよく投げていたもののなかなか当たらず、「どうして当たらないんだろう?」と首をかしげていました。スタッフと一緒に「次は少しだけ力を弱めてみよう」と投げ方を工夫したところ、見事に成功!
「できた!ほんとにできた!」と飛び跳ねながら喜ぶ姿は、見守る大人にとっても感動的な瞬間でした。

また、普段はあまり自分から発言することが少ないお子さまも、この活動をきっかけに「僕もやってみたい!」と元気よく手を挙げて参加してくれました。初めての挑戦に少し緊張した表情を浮かべていましたが、命中したときには大きな声で「やったー!」と叫び、みんなと一緒に喜び合うことができました。仲間と一緒に喜びを共有する体験は、子どもたちにとって大切な社会性の成長にもつながります。

このように「花火を狙え」を通して、それぞれの子どもたちが自分なりの課題に挑戦し、小さな成功を積み重ねることができました。できたときの達成感は、自信を育て、次の挑戦へとつながっていきます。
遊びの中でのこうした経験は、「もっと頑張ろう」「やればできる」という前向きな気持ちを生み出し、日常生活や学習面にも良い影響を与えていくのです。

🌟 ぽぷらの樹東住吉の想い

私たち「運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉」では、日々の活動を通して子どもたちが「楽しい!」と感じながら成長できることを一番大切にしています。
ただ体を動かすだけではなく、そこに「季節感」や「ワクワクするテーマ」を取り入れることで、子どもたちの心に響く体験を作り出したいと考えています。

例えば、夏の時期には「花火を狙え」のように季節を感じられる遊びを。秋には運動会ごっこ、冬にはクリスマスやお正月をイメージした活動など、一年を通して子どもたちが「今日はどんなことをするんだろう?」と楽しみにできるプログラムを工夫しています。
こうした活動は、子どもたちにとってただの遊びではなく、新しい挑戦や人との関わりを経験できる“成長のきっかけ”になります。

また、活動を行う際には一人ひとりの特性に合わせたサポートを心がけています。
「集中が続きにくい子には短時間で達成感を感じられる工夫を」
「大きな音や集団活動が苦手な子には、安心できる環境で少人数から挑戦できる仕組みを」
といったように、その子にとって無理のない形で参加できるよう配慮しています。

さらに私たちは、子どもたちの笑顔だけでなく、保護者様の安心にもつながるよう努めています。活動を通じて「家では見られない表情が見られました」「失敗してもすぐに立ち直れるようになりました」といった声をいただくと、スタッフ一同とても嬉しく感じます。
子どもたちの小さな成長の積み重ねを、保護者の方と一緒に喜び合える関係を築いていくことも、私たちの大切な使命です。

「花火を狙え」のように、楽しみながら挑戦し、自信と笑顔を育んでいく。
これからも私たちは、子どもたち一人ひとりの成長に寄り添い、家庭や地域とつながりながらサポートを続けていきます。

📞 見学・体験のご案内

運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉では、遊びと運動を組み合わせたプログラムを通じて、お子さまの成長を全力でサポートしています。
「どんな雰囲気なのか見てみたい」「体験してみたい」と思われた方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

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スタッフ一同、皆さまにお会いできるのを楽しみにしております😊

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