いつも「デイサービスセンターゆりのはな」をご利用いただき、ありがとうございます! 施設長の下司です。
デイサービスは、ご家族様やケアマネジャーさんから「ぜひ利用してみては」と勧められることが多いですが、「具体的にどんな効果があるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そんな疑問にお答えするために、通所介護に関する最近の研究論文を、誰にでもわかるようにやさしい言葉でご紹介します。デイサービスが、ご利用者様の心と体にどれほど良い影響を与えているか、ぜひ知っていただけたら嬉しいです。
論文からわかった!デイサービス利用の3つのメリット
- 1. 体を動かす機会が増え、活動能力が向上する
- ある研究では、デイサービスを6ヶ月間利用した高齢者の方々の「活動能力(IADL)」や「主観的な健康感」が大きく改善したという結果が出ています。
- IADLとは、買い物や電話、家事など、日常生活をより豊かに送るために必要な能力のことです。
- デイサービスには、体操やレクリエーションなど、体を動かす機会がたくさんあります。これにより、日々の活動量が増え、廃用症候群(体を動かさないことで心身の機能が衰えること)の予防にもつながることがわかっています。
- 2. 笑顔や意欲が増える!心が満たされる喜び
- 別の研究では、脳トレーニングやレクリエーションに楽しく取り組むことで、「笑顔が増えた」「生活への意欲が向上した」といった変化が報告されています。
- 一人ひとりの小さな成功体験(例えば、パズルができた、計算が解けたなど)が、大きな達成感や満足感につながり、心の健康にも良い影響を与えるようです。
- ご自宅にいるだけでは得られない、こうした「活動」と「参加」の機会が、生きる喜びや張り合いを生み出します。
- 3. 家族の介護負担が軽くなり、家族の笑顔も増える
- デイサービスの利用は、ご本人様だけでなく、ご家族様にも良い影響をもたらします。
- 特に、認知症対応型デイサービスに関する報告では、ご家族様が介護について相談したり、適切な情報提供を受けたりすることで、介護の負担感が減ったという結果があります。
- また、ご家族様から「親子の会話が増えた」「友達ができて楽しそうにしている」といった嬉しい声も聞かれます。ご本人がイキイキと過ごす姿は、ご家族様の安心にもつながりますね。
デイサービスを長く続けるための大切なポイント
- 論文をさらに詳しく見ていくと、デイサービスを継続して利用する方と、途中でやめてしまう方には、いくつかの違いが見られました。
- 利用を続けるために特に重要だったのは、「職員との関係性」です。職員の対応に満足し、信頼関係が築けているご利用者様ほど、長く通い続ける傾向があることがわかっています。
- また、お一人おひとりのニーズに合わせたプログラムを提供することも大切です。例えば、介護度の高い方でも楽しめるような工夫や、その方にとっての「役割」を見つけられるような支援が、利用継続につながると考えられます。
まとめ
デイサービスは、単に日中を過ごす場所ではありません。 体を動かすこと、人との交流、そして小さな成功体験の積み重ねを通じて、ご利用者様の心と体の両方にたくさんの良い効果をもたらすことが、科学的な研究からも明らかになっています。
私たち「デイサービスセンターゆりのはな」でも、今回の論文でわかったような良い効果を、ご利用者様お一人おひとりに実感していただけるよう、これからも心を込めてサポートしてまいります。
見学やご相談はいつでも受け付けておりますので、お気軽にお声がけください。
参考文献