【専門家が解説】デイサービスが入院・施設入所を防ぐ3つの科学的根拠|大阪市平野区

ご家族の「この先」の不安を、「地域で暮らす希望」に変えるために
「できるだけ長く、住み慣れたこの家で暮らしてほしい…」
そう願いながらも、ご家族の心身の衰えや日々の介護負担の増大に直面し、将来の入院や施設入所に漠然とした不安を抱えていませんか?
「もし家族が倒れたらどうしよう」
「認知症が進んだら、家での生活は限界かもしれない」
…そんな不安が現実となり、突然の入院や施設探しに追われるケースは決して少なくありません。
そうなってしまうと、ご本人の意思とは裏腹に、住み慣れた環境を手放さざるを得なくなり、ご家族にとっても精神的・経済的な負担が重くのしかかります。
しかし、その不安を希望に変えるための具体的な方法があります。実は、
週に数回「デイサービス」に通うという選択が、ご家族の未来を大きく変える力を持っているのです。
実際に国内外の多くの研究で、デイサービスの継続利用が、入院や施設入所のリスクを有意に低減させることが示されています。
これは単なる「日中の預かり」ではなく、ご本人の健康とご家族の生活を守るための、科学的根拠に基づいた解決策なのです。1
デイサービスを利用することで、ご本人は専門的なケアを受けて心身機能が維持・向上し、仲間との交流で笑顔が増えます。
ご家族は介護から少し離れる時間を持つことで心にゆとりが生まれ、「また明日から頑張ろう」と前向きな気持ちを取り戻せます。
その結果、住み慣れた地域での穏やかな生活が、一日でも長く続いていくのです。
私たち、大阪市平野区の地域密着型通所介護「ゆりのはな」では、このエビデンスに基づいた高品質なケアをご提供しています。
理学療法士や看護師といった多職種が連携し、お一人おひとりに合わせた複合的なプログラムで、ご本人とご家族の「地域で暮らし続けたい」という想いを全力でサポートします。
この記事では、なぜデイサービスがそれほど大きな力を持つのか、その理由を科学的な根拠を交えながら詳しく解説します。
ご家族の未来のために、ぜひ最後までご覧ください。
家族の介護負担を劇的に軽減し、「共倒れ」を防ぐ

デイサービスが在宅生活を支える最も重要な理由の一つは、ご家族の介護負担を心身両面から軽減することです。
介護者の休息が在宅生活の継続につながる
高齢者が入院や施設入所に至る大きな要因に、介護を担うご家族の心身の疲弊、いわゆる「介護疲れ」があります。
24時間365日続く介護は、終わりが見えないトンネルのように感じられ、介護者が燃え尽きてしまう(バーンアウト)と、在宅での生活継続は困難になります。
レスパイトケアとしての役割
デイサービスは、ご本人に専門的なケアを提供するだけでなく、介護するご家族に休息の時間を提供する「レスパイトケア」としての重要な役割を果たします。
たった半日、一日でも介護から解放される時間があることで、ご家族は自分のための時間を持ったり、心身を休めたりすることができます。
ストレス軽減の科学的根拠
米国の研究(Zarit, S. H. et al. (2013))2では、デイサービスを利用した日は、介護者のストレスホルモンが有意に低下し、ポジティブな感情が増えることが示されています。
「専門家に安心して任せられる時間」が、介護を続ける上での精神的な支えとなるのです。
日本でも、デイサービスの継続利用が、介護者の負担感を「やらされている」から「支えてあげたい」という前向きな捉え方へと変化させるプロセスが確認されています。
家族が笑顔でいることが、ご本人の安心になる
このように、ご家族が燃え尽きる前に専門的なサポートを受けることは、結果的にご本人の入院や入所を防ぐための、最も効果的な「最前線」の取り組みと言えるのです。
多職種連携プログラムで、心身の健康を維持・向上させる

デイサービスは、単に日中を過ごす場所ではありません。転倒、筋力低下、認知機能の低下といった入院の直接的な原因に対し、**専門家チームが連携してアプローチする「健康維持・向上の拠点」**です。
健康寿命を延ばすための複合的アプローチ
高齢期の健康課題は、運動機能の低下、栄養不足、口腔機能の衰え、認知機能の低下などが複雑に絡み合って生じます。これらに対して、一つの側面からアプローチするだけでは十分な効果は得られません。
専門家チームによる多角的な支援
質の高いデイサービスでは、看護師、理学療法士、介護福祉士、管理栄養士といった多職種の専門家が連携し、ご利用者様一人ひとりの状態に合わせた複合的なプログラムを提供します。
具体的なプログラムの効果
- 運動機能の維持 💪:理学療法士が監修するレジスタンス運動や有酸素運動で、日常生活動作(ADL)を維持し、転倒を予防します。
- 口腔機能の向上 👄:看護師や介護士による口腔体操や咀嚼(そしゃく)訓練で、食事をおいしく安全に摂れるよう支援し、誤嚥性肺炎を予防します。
- 低栄養の予防 🍽️:栄養バランスの取れた食事の提供や、管理栄養士によるアドバイスで、フレイル(虚弱)の進行を抑制します。
- 認知機能の活性化 🧠:回想法や脳トレ、創作活動などを通じて脳を刺激し、認知症の進行緩和を目指します。
「日中預かり」から「介護予防の拠点」へ
このように、デイサービスが提供する複合的なプログラムこそが、ご本人の身体的な衰えを緩やかにし、入院や施設入所を遠ざける確かな力となるのです。
“生きがい”と社会参加が、心の健康と自立を支える

身体の健康と同じくらい大切なのが、**「心の健康」と「社会とのつながり」**です。デイサービスは、その両方を提供できる貴重な場所です。
「自分らしく過ごせる」感覚が大切
数値では測りにくいものの、多くの研究が「生活の充実感=生きがい」が介護予防に非常に重要であることを示しています。日々の生活に楽しみや役割があることは、心に張りをもたらし、自立への意欲を高めます。
社会的孤立は心身の衰えを加速させる
高齢になり外出の機会が減ると、社会的な孤立に陥りやすくなります。孤独は、うつ傾向や認知機能の低下を招くだけでなく、身体機能の低下を早めるリスク因子であることが知られています。
デイサービスが提供する「3つの機会」
デイサービスは、孤立を防ぎ、「地域で暮らす意味」を再確認できる場を提供します。
- 交流の機会 🤝:同世代の仲間やスタッフとの何気ない会話が、日々の楽しみや安心感につながります。
- 役割の機会 ✨:お茶の準備を手伝う、レクリエーションでリーダーになるなど、小さな役割が「自分もまだ役に立てる」という自己肯定感を育みます。
- 選択の機会 🤔:その日の活動を自分で選べるなど、主体的に参加できる環境が「自分らしくいられる」感覚を支えます。
「まだ家で大丈夫」という自信を育む
「デイサービスに行くのが楽しみ」という気持ちが、ご本人の生活にリズムと活気をもたらします。結果として、ご本人もご家族も「まだ在宅でやっていける」という自信を持つことができ、施設入所を選択する時期を穏やかに先延ばしにすることが可能になるのです。
効果を最大化するデイサービスの選び方と「ゆりのはな」の取り組み

これまで見てきたように、デイサービスは
①家族負担の軽減
②心身機能の維持・向上
③生きがいと社会参加の創出
という3つの力で、入院や施設入所を防ぎます。
しかし、国際的な研究レビューでも指摘されている通り、すべてのデイサービスが同じ効果を発揮するわけではありません。その効果を最大化するには、いくつかの条件があります。
- 利用頻度:週1回よりも、週2〜3回以上の利用で効果が明確になります。
- 個別化:一人ひとりの心身の状態や生活歴に合わせたプログラムが提供されているか。
- 家族支援:ご本人だけでなく、介護するご家族への相談支援も行っているか。
- 地域連携:地域の医療機関やケアマネジャーと密に情報共有し、連携が取れているか。
大阪市平野区の地域密着型通所介護**「ゆりのはな」**では、まさにこのエビデンスに基づいた質の高いサービスを重視しています。
✅ **家族の声に寄り添う「送迎時5分面談」で、日々の変化やご家族の悩みを丁寧に伺います。
✅ 週2〜3回のご利用を推奨し、お一人おひとりに合わせた複合的な介護予防プログラムをご提供します。
✅ 役割の付与や選択制の活動を通じて「生活の充実感」**を育み、ご本人の主体性を尊重します。
✅ 地域のケアマネジャー様や医療機関と密に連携し、切れ目のない支援体制を整えています。
私たちが目指すのは、単に「通っていただく場」ではありません。ご本人とご家族が、住み慣れた平野区で安心して暮らし続けるための**「力を育てる拠点」**です。
「将来の入院が心配…」「家族の介護に少し疲れてきた…」
もしそう感じたら、それは専門家を頼る大切なサインです。入院や施設入所を先延ばしにすることは、ご本人の尊厳を守り、ご家族の生活を守り、そして地域の未来を守ることにもつながります。
未来の安心のために、まずは一歩、踏み出してみませんか?
FAQ(よくあるご質問)
Q1. デイサービスは週に何回くらい利用するのが効果的ですか?
A1. 研究では、週に1回の利用では十分な効果が得られにくく、週2〜3回以上利用することで、身体機能の維持やご家族の負担軽減効果が明確になることが示されています。ご本人の体力やご希望に合わせて、最適な利用回数を一緒に考えさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
Q2. 人見知りな性格でも、デイサービスに馴染めるでしょうか?
A2. ご心配いりません。「ゆりのはな」では、少人数制でアットホームな雰囲気を大切にしています。スタッフが間に入り、自然に会話が生まれるようなきっかけ作りをしたり、まずは見学から始めていただいたりと、その方のペースに合わせて少しずつ慣れていけるようサポートしますので、ご安心ください。
Q3. 大阪市平野区外に住んでいても利用できますか?
A3. 「ゆりのはな」は地域密着型通所介護サービスのため、原則として大阪市平野区にお住まいの方が対象となります。ただし、送迎エリアなど詳細については、お気軽にお問い合わせください。
「まずは相談から」で大丈夫です。私たちに、あなたの想いをお聞かせください。
白ゆりグループ デイサービス「ゆりのはな」では、見学や介護相談を随時受け付けております。専門のスタッフが、親身にお話をお伺いします。
参考文献
1. Tomita, N. et al. (2010). The effectiveness of a an intensive community-based care service for the frail elderly in Japan: a prospective observational study. ↩︎
2. Zarit, S. H. et al. (2013). The effects of adult day services on family caregivers’ daily stress, affect, and health: outcomes from the Daily Stress and Health (DaSH) study. ↩︎