ゆりのはな

【ケアマネジャー様へ】役割のある活動が合う方とは?平野区ゆりのはなのチラシ折り

ゆりのはなでチラシ折りに取り組む利用者様の手元
白ゆりグループ

デイサービスを提案するとき、「体操やゲームには消極的だが、何かを頼まれると取り組める」「大人数のレクリエーションより、一人で落ち着いてできる活動のほうが合いそう」と感じることはありませんか。

そのような方には、楽しむことだけを目的とした活動ではなく、日常の中で役割を持てる活動が選択肢になることがあります。大阪市平野区の地域密着型通所介護「デイサービスセンターゆりのはな」では、本人の希望や得意なことを確認しながら、チラシ折りなどの身近な作業も日中活動に取り入れています。

この記事では、チラシ折りを例に、役割のある活動がどのような方に合う可能性があるのか、ケアマネジャー様が紹介前に確認したいポイントを整理します。

チラシ折りは「時間を埋めるための作業」ではありません

チラシ折りは、一見すると単純な作業に見えます。しかし実際には、紙の向きを確かめる、折る位置を決める、両手を使って形を整える、仕上がりを確認するという複数の工程があります。

大切なのは、作業を訓練として一方的に与えることではありません。本人が取り組みたいと思えるか、これまでの生活経験や得意なこととつながるか、無理のない量と手順になっているかを確認しながら行うことです。

  • 紙の向きや折る順番を確認する
  • 両手を使い、机上で紙を扱う
  • 自分のペースで一定量に取り組む
  • 終わったものをまとめ、作業の完了を確認する

このような一連の動作は、家庭で郵便物を整理したり、洗濯物を畳んだりするときにも見られる身近な動きです。ただし、チラシ折りをすれば特定の機能が改善するという意味ではありません。本人の状態に合わせて、生活の中で使う動作や役割を持つ機会として活用します。

ゆりのはなでチラシ折りに取り組む利用者様の手元

役割のある活動が合う可能性がある方

役割活動は、すべての方に同じように合うものではありません。一方、次のような様子がある方では、活動の選び方を考える際の一つの手掛かりになります。

  • 大人数のゲームや賑やかな集団活動には入りにくい
  • 目的が分かる作業なら落ち着いて取り組める
  • 家庭や仕事で担ってきた役割を大切にしている
  • 手持ち無沙汰な時間が続くと不安や落ち着かなさが見られる
  • 他者との会話を中心にせず、自分のペースで過ごせる時間も必要としている

「集団レクに参加しないから意欲がない」と決めつけるのではなく、活動の目的や人数、音、待ち時間、難しさが本人に合っているかを見直すことが重要です。参加方法を変えることで取り組みやすくなる場合もあれば、見学や休憩を選ぶほうがよい場合もあります。

厚生労働省の介護予防に関する情報でも、心身機能だけでなく、日常生活の活動性や家庭・社会への参加、生きがいや自己実現を含めて支える視点が示されています。本人にとって意味のある活動かどうかを考えることが、紹介先選びでも大切です。

ゆりのはなが役割活動で大切にしていること

本人が選べること

作業ができるかどうかだけでなく、本人がその活動をしたいかを確認します。「今日はやめておく」「少しだけ行う」という選択も含め、参加を強制しないことが基本です。

難しさと作業量を調整すること

同じチラシ折りでも、見本を置く、最初の折り目を職員と一緒につける、少ない枚数から始めるなど、取り組み方は変えられます。手指の状態、見え方、理解しやすい説明方法、疲れやすさを見ながら調整します。

完成だけで評価しないこと

きれいに折れた枚数だけでなく、作業を始めるまでの様子、集中できた時間、困ったときの伝え方、終了後の表情なども見ます。結果だけを求めず、その日の体調や気持ちに合わせて関わります。

ケアマネジャー様から相談時に伝えていただきたいこと

役割活動を含む過ごし方を検討するときは、要介護度や診断名だけでは分からない生活情報が役立ちます。相談時には、次のような内容を共有していただけると、本人に合う活動や環境を検討しやすくなります。

  • これまでの仕事、家事、趣味、家庭内で担ってきた役割
  • 好きな作業と、負担や拒否につながりやすい活動
  • 一度に理解しやすい手順や声かけの方法
  • 手指、視力、姿勢、痛み、疲れやすさなどの留意点
  • 集団の人数、音、席の位置など環境面の希望
  • 在宅生活で続けたいこと、再び行いたいこと

事前情報が少ない場合でも、見学や利用相談の中で一緒に整理できます。活動への参加だけを目標にせず、入浴、食事、休憩、他者との距離など、一日の過ごし方全体から検討します。

よくあるご質問

手先が不器用でも参加できますか

完成の正確さを競う活動ではありません。本人の状態を確認し、見本、手順、枚数、職員の介助方法を調整します。ただし、安全面や負担を考え、別の活動をご提案する場合もあります。

作業を嫌がる場合も続けますか

参加を強制するものではありません。嫌がる理由が、作業内容、難しさ、周囲の音、疲れ、体調などのどこにあるかを確認し、休憩や別の過ごし方も含めて考えます。

役割活動だけの利用相談はできますか

デイサービスの利用方法は、必要な介護、希望する利用時間、送迎、入浴、食事、心身の状態などを含めた個別検討が必要です。「このような活動が合いそう」という段階からご相談ください。

本人にとって意味のある過ごし方を一緒に考えます

チラシ折りは、ゆりのはなで行う活動の一例です。重要なのは、特定の作業を全員に当てはめることではなく、本人が大切にしてきたことや現在できること、心地よい環境を確認し、その方なりの過ごし方を組み立てることです。

ゆりのはなの生活リハビリに対する考え方は、「加算に頼らない生活リハビリという選択」でもご紹介しています。施設の特色や相談時の連絡先は、ケアマネジャー様向け施設案内をご確認ください。

「集団活動には入りにくいが、役割のある作業なら合うかもしれない」「本人らしく過ごせる少人数の通所先を探している」というケースがありましたら、現在の状態やご希望を伺いながら利用方法を一緒に検討します。まずは見学や受け入れ可否についてご相談ください。

参考情報

厚生労働省「介護予防とは?社会参加の重要性って?」(地域がいきいき 集まろう!通いの場)https://kayoinoba.mhlw.go.jp/article/031/

Recommend
こちらの記事もどうぞ
記事URLをコピーしました