工作と外遊びに込めた7つの療育的ねらい🪁
大阪市東住吉区にある 運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉 では、
「ただ楽しいだけの活動」ではなく、一つひとつの取り組みに明確な療育的目的を持たせることを大切にしています。
子どもたちは遊びの中でこそ、自然な表情を見せ、自分の力を発揮しやすくなります。
そのため私たちは、制作活動や外遊びといった身近で親しみやすい内容の中に、
手先の発達・体力づくり・社会性・気持ちのコントロールなど、成長に欠かせない要素を丁寧に組み込んでいます。
今回行った「凧づくりと凧あげ」の活動も、
✔ 自分で考えて作る力
✔ 体を思いきり動かす経験
✔ 友だちや職員と気持ちを共有する時間
を大切にしながら、お子さま一人ひとりの発達段階に合わせて支援を行いました。

一見するとシンプルな遊びに見える活動の中にも、
日常生活や将来につながるたくさんの学びと成長のねらいが込められています。
ここからは、今回の活動に含まれている7つの療育的視点について、詳しくご紹介していきます。
① 季節行事を通した生活理解・見通し支援📅
お正月にちなんだ凧づくりを取り入れることで、子どもたちが季節の移り変わりや日本の行事に自然と触れる機会を大切にしています。
「お正月といえば何をするのかな?」「この時期ならではの遊びって何だろう?」といった経験は、日常生活を理解する力の土台になります。
また、活動の中では
制作をする → 公園へ移動する → 凧あげをする
という一日の流れを意識したプログラム構成を行っています。
事前に流れを伝えたり、今どの場面かを声かけすることで、
「次は何をするのか」「今はどんな時間なのか」を理解しやすくなります。
こうした見通しを持った行動の積み重ねは、
不安の軽減や気持ちの安定につながり、日常生活や集団活動への参加もしやすくなります。
季節行事を楽しみながら、生活リズムや行動の予測力を育てていくことも、私たちが大切にしている支援の一つです。
② 表現力・自己選択を育てる創作活動🎨
ビニール袋に絵を描いて凧を作る工程では、子どもたち一人ひとりの
「自分で選ぶ」「自分なりに表現する」経験を大切にしています。
どんな色を使うか、どんな絵を描くか、どこに描くか――
スタッフが答えを決めるのではなく、できるだけ子ども自身が考え、選択できるように関わります。
この「選ぶ」という行為は、自分の気持ちや考えに気づき、それを外に表現するための大切な第一歩です。
また、うまく描けるかどうか、きれいかどうかを評価するのではなく、
「自分で決めて取り組んだこと」「最後までやってみたこと」をしっかり受け止め、言葉で伝えています。
そうした関わりを通して、
「これでいいんだ」「自分の考えを出しても大丈夫なんだ」
という安心感や自己肯定感につながっていきます。
完成した凧が実際に空に揚がることで、
自分の作品が“形になって役立つ”という成功体験も味わうことができます。
この体験は、表現する楽しさだけでなく、自信や意欲を育てる大切な機会となっています。
③ 手指の巧緻性・集中力の向上🧶
毛糸を使って凧に糸を付ける工程では、
「つまむ」「通す」「引っ張る」「結ぶ」といった、手指を細かく使う動作がたくさん含まれています。
これらの動きは、日常生活で必要となる
✔ 鉛筆を持つ
✔ ハサミを使う
✔ 衣服の着脱やボタン留め
といった動作の基礎につながる、大切な力です。
毛糸はやわらかく動きやすいため、思い通りにいかない場面も多くあります。
その中で、「どうしたらできるかな?」と考えたり、職員の声かけを聞きながら再挑戦したりすることで、
**力加減の調整や手と目の協応(見たものに合わせて手を動かす力)**が自然と養われていきます。
また、一つの工程に取り組む時間を持つことで、
最後までやり遂げようとする集中力や、途中で投げ出さずに続ける力も育まれます。
遊びとして取り組んでいるからこそ、「練習している」という意識を持たずに、
無理なく・楽しみながら手指の発達を促すことができます。
④ 移動動作・集団行動の練習🚶♂️
凧が完成した後は、みんなで近くの公園まで歩いて移動しました。
この「歩いて移動する」という一見当たり前の行動も、子どもたちにとっては大切な療育の機会です。
移動の際には、
・職員の話を聞いてから行動する
・列から離れずに歩く
・周囲の人や車に注意を向ける
といった、社会生活に欠かせないルールやマナーを意識しながら進みます。
また、「今は移動の時間」「次は公園で凧あげをする」といった声かけを行うことで、
活動の流れを理解し、気持ちや行動を切り替える練習にもつなげています。
見通しを持って行動できるようになることで、不安が軽減され、集団参加もしやすくなります。
集団での移動では、自分のペースだけでなく、周りに合わせて歩くことも必要になります。
早く行きたい気持ちを抑えたり、友だちを待ったりする経験を通して、
自己コントロール力や協調性も少しずつ育まれていきます。
公園までの道のりも、単なる移動ではなく、
日常生活や将来の自立につながる大切な学びの時間として位置づけています。
⑤ 全身運動による体力・感覚統合へのアプローチ🏃♀️
凧を揚げるために走る動作は、楽しさの中で自然に全身を使うことができる、非常に効果的な運動活動です。
前を見ながら走る、腕を動かす、凧の動きに合わせてスピードを調整するなど、
一つの遊びの中に全身の協調した動きがたくさん含まれています。
この活動では、心肺機能や持久力の向上だけでなく、
体のバランスを保つ力、空間の中で自分の位置を把握する力(空間認知)、
目で見た情報に合わせて体を動かす力といった、感覚統合の面への刺激も期待できます。
また、「もっと走ると揚がる」「風を感じる」といった体験を通して、
自分の体の動きと結果が結びつく経験を重ねることができます。
これは、運動への意欲や「やってみよう」という前向きな気持ちを育てることにもつながります。
お正月明けで体を動かす機会が少なくなりがちな時期だからこそ、
遊びの中で無理なく体を動かし、楽しみながら運動不足を解消できることも大きなねらいです。
「運動が苦手」「走るのが不安」というお子さまも、凧あげという目的があることで、
自然と体を動かすことができ、自信につながる場面も多く見られます。
⑥ 他者との関わりを育てる社会性支援🤝
凧あげの活動では、「一緒に走る」「同じ場所で遊ぶ」「順番を待つ」など、
他者と同じ場面を共有する経験が自然と生まれます。
これらは、社会性を育てるうえでとても大切な要素です。
無理に言葉でのやり取りを求めるのではなく、
同じ活動を一緒に楽しむことで、
「楽しい気持ちを共有する」「友だちの存在を意識する」
といった関係づくりの第一歩につなげています。
また、
・相手の動きを見る
・順番を待つ
・自分の思い通りにならない場面を経験する
といった体験を通して、少しずつ気持ちの調整や折り合いのつけ方を学んでいきます。
こうした経験は、集団生活や学校生活、将来の社会参加に欠かせない力です。
活動中には、職員が子ども同士の関わりをさりげなく支えながら、
「今、一緒に走ってるね」「順番守れたね」と言葉で伝え、
関わりの中でできたことを丁寧に認めていきます。
そうすることで、子どもたちは
「人と一緒に過ごすのは楽しい」「関わっても大丈夫」
という安心感を少しずつ積み重ねていきます。
⑦ 気持ちの切り替え・情緒の安定支援🌱
今回の活動では、
制作活動(室内) → 公園までの移動 → 外での凧あげ
というように、活動内容や環境が段階的に変化していきます。
この流れ自体が、気持ちや行動を切り替える大切な練習の機会となっています。
子どもたちの中には、
「楽しいことを終えるのが苦手」
「次の行動に気持ちを向けるのに時間がかかる」
といった特性を持つお子さまもいます。
そのため、職員が事前に流れを伝えたり、
「次は公園に行くよ」「ここまでしたらおしまいだよ」といった声かけを行い、
見通しを持って行動できるように支援しています。
また、外で思いきり体を動かすことで、
心と体の緊張がほぐれ、気持ちが安定しやすくなる様子も多く見られます。
走る・風を感じる・空を見上げるといった体験は、
感情の発散やリフレッシュにもつながり、
活動後には表情がやわらぎ、落ち着いた様子になるお子さまもいます。
活動の終わりには、
「楽しかったね」「いっぱい走ったね」と気持ちを振り返る時間を大切にし、
達成感や満足感を言葉にして共有します。
こうした積み重ねが、
自分の気持ちに気づく力や、感情を整理する力の土台となっていきます。
見学・体験利用のご案内🌷
運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉では、
一つひとつの活動に療育的な目的を持ち、お子さまの発達段階に合わせた支援を行っています。
「どんな関わりをしているのか実際に見てみたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
お問い合わせ・ご見学はこちら
お電話でのお問い合わせ: 06-6773-9583
ウェブからのお問い合わせ: お問い合わせフォームはこちら
お気軽にご連絡ください。スタッフ一同、お待ちしております!😊
