子どもが夜なかなか寝ないのはなぜ?生活リズムと寝る前の過ごし方を見直そう【第2弾】
「寝る時間なのに、なかなか寝てくれない…」と悩んでいませんか?
「もう寝る時間なのに、まだ遊びたがる」
「布団に入ってもなかなか寝つかない」
「朝はなかなか起きられないのに、夜になると元気になる」
「寝る直前までスマートフォンやタブレットを見たがる」
このようなお子さまの睡眠について、悩んでいる保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
第1弾では、子どもの睡眠不足が、日中の眠気だけでなく、集中しにくさやイライラ、朝の起きづらさなどにつながることがあるとお伝えしました。
睡眠が大切だと分かると、今度は「だったら早く寝かせなければ」と思いますよね。
ところが、いざ早く寝かせようとしても、
「まだ眠くない!」
「もうちょっと遊びたい!」
「全然寝てくれない…」
ということもあります。
そんな日が続くと、「どうして寝てくれないの?」と保護者の方自身も疲れてしまいます。
しかし、子どもが夜なかなか寝ない理由は、単純に「寝る気がないから」とは限りません。
朝起きる時間や昼寝、日中の活動、夕方以降の過ごし方、寝室の環境など、一日の生活リズム全体が睡眠に関係しています。
今回は、「子どもが夜なかなか寝ないのはなぜ?」という疑問について、毎日の生活の中で考えられるポイントを分かりやすくご紹介します。
子どもの睡眠は「夜」だけで決まるものではありません
夜なかなか寝ないと、どうしても「寝かしつけ」に目が向きます。
しかし、睡眠について考えるときに大切なのは、夜だけではなく朝から一日の過ごし方を見ることです。
私たちの体には、昼と夜のリズムに合わせて、眠ったり目覚めたりする仕組みがあります。
そのため、朝起きる時間が日によって大きく違ったり、休日に遅くまで寝ていたりすると、夜になっても眠くなりにくくなることがあります。
例えば、平日は朝7時に起きているのに、休日は10時や11時まで寝ている。
すると、日曜日の夜になってもなかなか眠れず、月曜日の朝に起きるのがつらくなる……ということも考えられます。
「何時に寝たか」だけではなく、
- 朝は何時に起きているか
- 休日に起床時間が大きくずれていないか
- 朝食を取っているか
- 日中はどのように過ごしているか
- 昼寝はどのくらいしているか
など、一日の流れを振り返ってみることが大切です。

昼寝が長すぎたり遅すぎたりしていませんか?
年齢によっては、昼寝も大切な休息です。
そのため、「夜寝ないから昼寝を全部なくそう」と単純に考える必要はありません。
一方で、夕方近くまで長く眠ってしまうと、夜の寝つきに影響することがあります。
例えば、学校や園から帰ってきて疲れていたため、夕方から長く寝てしまった。
すると夜になっても目が冴えてしまい、いつもの時間になっても眠くならない。
そして翌朝起きられず、また夕方に眠ってしまう……。
このように、生活リズムが少しずつ後ろへずれてしまうこともあります。
昼寝が必要かどうかや適切な長さは、年齢やその日の活動量などによって異なります。
大切なのは、「昼寝をしたか・しなかったか」だけではなく、何時ごろ、どのくらい眠ったのか、その日の夜はどうだったのかを一緒に見ていくことです。

寝る直前まで興奮する活動が続いていませんか?
子どもは、「今から寝る時間だから」と言われて、すぐに気持ちを切り替えられるとは限りません。
例えば、寝る直前まで、
- 走り回って遊ぶ
- テレビを夢中になって見る
- ゲームをする
- 動画を見る
- 家族と盛り上がって遊ぶ
といった過ごし方をしていると、気持ちが高ぶった状態のまま布団へ入ることがあります。
「さあ寝よう」と突然すべてを終わらせるより、眠るための準備時間をつくることがポイントです。
例えば、
「お風呂に入る」
↓
「パジャマに着替える」
↓
「歯を磨く」
↓
「絵本を読む」
↓
「照明を暗くする」
↓
「布団に入る」
と、毎日ある程度同じ流れにすると、「そろそろ寝る時間なんだ」と分かりやすくなります。
特に、気持ちの切り替えに時間が必要なお子さまには、
「あと10分でおしまいにしようね」
「この動画が終わったら歯を磨こう」
など、突然活動を終わらせるのではなく、少し前から予告する方法もあります。

スマートフォンやタブレットとの付き合い方も見直してみましょう
今では、スマートフォンやタブレット、ゲーム機などは子どもにとって身近なものです。
すべてを禁止する必要はありませんが、寝る直前まで画面を見る習慣がある場合は、睡眠との関係を考えてみることも大切です。
画面からの光だけでなく、
「次の動画も見たい」
「ゲームをもう一回やりたい」
「続きが気になる」
といった気持ちによって、寝る時間になっても活動を終えにくくなることがあります。
そのため、
「寝る○分前になったら終わり」
「スマートフォンは寝室へ持っていかない」
など、家庭で分かりやすいルールを決めておく方法があります。
ただし、突然取り上げるとトラブルになってしまうお子さまもいます。
タイマーを使ったり、「あと10分」「あと5分」と事前に知らせたりしながら、終わりを予測できるようにすることも大切です。
保護者の方とお子さまで一緒にルールを決めると、納得して取り組みやすくなる場合もあります。

日中に体を動かすことも生活リズムづくりの一つ
子どもにとって、日中に遊んだり体を動かしたりすることも大切です。
外遊びや運動だけでなく、散歩をする、公園へ行く、家のお手伝いをするなど、生活の中にはさまざまな活動があります。
日中に活動し、夜は休む。
このメリハリをつくっていくことも、生活リズムを整える一つのポイントです。
ただし、「夜寝ないから、たくさん運動させて疲れさせよう」と考える必要はありません。
寝る直前に激しい運動をすると、かえって興奮して寝つきにくくなることもあります。
大切なのは、日中はその子に合った活動を楽しみ、夜に向かって少しずつ落ち着いた過ごし方へ切り替えていくことです。

寝室の環境も一度チェックしてみましょう
生活リズムだけでなく、眠る場所の環境も確認してみましょう。
例えば、
「部屋が明るい」
「テレビの音が聞こえる」
「暑すぎる・寒すぎる」
「寝室におもちゃがたくさんあり、遊びたくなる」
といった環境では、眠りに入りにくいお子さまもいます。
もちろん、真っ暗な部屋を怖がるなど、お子さまによって安心できる環境は異なります。
大切なのは、「一般的に正しい寝室」を無理に作ることではなく、お子さまが安心して落ち着ける環境を探すことです。
お気に入りのぬいぐるみを一つ持っていく、寝る前に同じ絵本を読むなど、「これをしたら寝る」という安心できる習慣をつくるのも一つの方法です。

「早く寝なさい」だけではなく、一日の流れを見てみましょう
子どもが夜なかなか寝ないと、寝る時間そのものを何とかしたくなります。
しかし、睡眠は夜だけを切り取って考えるものではありません。
朝起きる時間、日中の活動、昼寝、夕方から夜の過ごし方、スマートフォンやゲーム、寝室の環境。
こうした一日の積み重ねが、夜の眠りにつながっています。
まずはすべてを一度に変える必要はありません。
「朝起きる時間をなるべくそろえてみよう」
「寝る前の動画を少し早めに終わらせてみよう」
「寝る前に親子で絵本を読む時間をつくってみよう」
など、ご家庭で取り入れやすいことを一つ選んで試してみましょう。
それでも寝つきの悪さや夜間の目覚め、強い日中の眠気などが続き、生活に支障が出ている場合には、かかりつけの医療機関などへ相談することも大切です。

次回の第3弾では、今回ご紹介した内容をさらに具体的にして、「子どもの睡眠リズムを整えるために家庭でできること」をご紹介します。
朝から夜まで、無理なく取り入れられる工夫を一緒に見ていきましょう。
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