子どもの自己肯定感を育む声かけとは?家庭でできる7つの関わり方【第2弾】
- 「もっと自信を持ってほしい」そんなとき、どう声をかけていますか?
- ① 「どうせできない」には、まず気持ちを受け止める
- ② 「すごいね!」だけでなく、できたことを具体的に伝える
- ③ 失敗したときは「次はどうする?」を一緒に考える
- ④ 「できた・できない」だけで評価しない
- ⑤ 他の子ではなく「昨日のその子」と比べる
- ⑥ 子ども自身が「選べる場面」をつくる
- ⑦ 何もできなかった日にも「あなたが大切」を伝える
- 「褒めれば褒めるほど自己肯定感が高まる」とは限りません
- 声かけを変えても、すぐに自信がつくとは限りません
- 次回は「小さなできた!」を増やす遊びをご紹介します
- お子さまの「自分らしさ」と「できた!」を一緒に大切にしませんか?😊
「もっと自信を持ってほしい」そんなとき、どう声をかけていますか?

「どうせ僕にはできない」
「失敗するからやりたくない」
「○○ちゃんのほうが上手だから、私はダメ」
お子さまからこのような言葉を聞くと、保護者の方は心配になりますよね。
「そんなことないよ!」
「やればできるよ!」
「もっと自信を持って!」
と励ましたくなることもあるでしょう。
しかし、何度励ましても「でも、できないもん…」と返ってきたり、褒めても素直に喜ばなかったりすると、どう関わればよいのか悩んでしまうことがあります。
「褒め方が足りないのかな?」
「もっと成功体験を増やしたほうがいい?」
「失敗したときは、何と言えばいいの?」
そんな疑問を感じている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
第1弾では、子どもが自信を持てない背景には、過去の失敗経験や周囲との比較、活動の難しさ、失敗への不安など、さまざまな理由が考えられることをご紹介しました。
では、毎日の生活の中で、大人はどのように関わればよいのでしょうか。
大切なのは、「自信を持ちなさい」と伝えることよりも、「うまくできなくても大丈夫」と感じられる関係をつくることです。
今回は、大阪市東住吉区の児童発達支援・放課後等デイサービス「運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉」から、子どもの自己肯定感を育むために家庭で取り入れやすい7つの声かけと関わり方をご紹介します。
① 「どうせできない」には、まず気持ちを受け止める

お子さまが、
「どうせできない!」
と言ったとき、つい、
「やってみないと分からないでしょ!」
「そんなこと言わないの!」
と返したくなることがあります。
しかし、その言葉の裏には、
「また失敗するかもしれない」
「難しそうで不安」
「前にできなかったから怖い」
といった気持ちが隠れているかもしれません。
そんなときは、
「難しそうに感じるんだね」
「前にうまくいかなかったから心配なのかな」
「どこが難しそう?」
と、まず気持ちを聞いてみましょう。
そして、
「最初のところだけ一緒にやってみる?」
「今日は見ているだけでもいいよ」
「手伝ってほしくなったら教えてね」
と、参加の方法を選べるようにします。
不安を否定せず、安心して挑戦できる方法を一緒に考えることが大切です。

② 「すごいね!」だけでなく、できたことを具体的に伝える

お子さまを褒めるとき、
「すごい!」
「えらいね!」
「上手だね!」
という言葉を使うことはありませんか?
もちろん、こうした言葉が悪いわけではありません。
ただ、何がよかったのかを具体的に伝えると、お子さま自身が自分の行動を振り返りやすくなります。
例えば、
「すごいね!」だけでなく、
「最後まで諦めずに取り組んでいたね」
「自分から片付けを始められたね」
「分からないときに『教えて』って言えたね」
と伝えてみましょう。
運動遊びでも、
「上手にできたね!」に加えて、
「さっきより長くバランスを取れたね」
「怖かったけど、一歩進めたね」
と、実際に見えた変化を伝えることができます。
結果だけではなく、取り組んだ過程や小さな変化に目を向けることがポイントです。
ただし、毎回褒めなければならないわけではありません。褒められることがプレッシャーになるお子さまには、落ち着いた言葉で事実を伝えるだけでもよいでしょう。

③ 失敗したときは「次はどうする?」を一緒に考える

積み木が崩れた。
工作で思い通りにできなかった。
ゲームで負けた。
そんなとき、お子さまが、
「もう嫌!」
「全部失敗した!」
と怒ったり落ち込んだりすることがあります。
大人としては、
「大丈夫、大丈夫!」
「そんなことで泣かないの!」
と、早く元気になってほしいと思うかもしれません。
しかし、本人にとっては大きな出来事だった可能性があります。
まずは、
「崩れちゃって悔しかったね」
「思ったようにできなくて残念だったね」
と、気持ちを受け止めましょう。
そのうえで、少し落ち着いてから、
「次はどうしてみようか?」
「もう一回やる?少し休む?」
「一緒に方法を考えてみる?」
と声をかけます。
ここで大切なのは、失敗した直後に無理やり前向きにさせようとしないことです。
気持ちを整理する時間が必要な場合もあります。
失敗しても責められず、次の方法を一緒に考えてもらえる経験は、安心して挑戦するための土台の一つになります。

④ 「できた・できない」だけで評価しない

子どもの成長を見守っていると、
「今日はできた!」
「まだできない…」
と、結果に目が向きやすくなります。
しかし、挑戦の途中にも大切な成長があります。
例えば、縄跳びがまだ跳べなかったとしても、
縄を持ってみた。
回し方を練習した。
一度だけ跳ぼうとした。
「手伝って」と伝えられた。
といった姿があるかもしれません。
そんなときは、
「まだ跳べないね」
だけで終わるのではなく、
「今日は縄を自分で回してみたね」
「昨日より挑戦する時間が長かったね」
と伝えてみましょう。
また、うまくできなかった日にも、
「今日は難しかったね。またやりたくなったらやってみよう」
と声をかけることができます。
何かができたときだけ価値があるのではなく、挑戦しているときも、休んでいるときも、その子自身が大切な存在であること。
そんなメッセージを日常の関わりの中で伝えていきたいですね。

⑤ 他の子ではなく「昨日のその子」と比べる
「○○ちゃんはもうできているよ」
「お兄ちゃんは同じ年齢のときにできたよ」
こうした言葉は、励ましのつもりで出ることもあります。
しかし、周囲の子と比べられることで、
「自分だけできない」
「頑張っても認めてもらえない」
と感じる場合があります。
比べるのであれば、他の子ではなく、その子自身の以前の姿に目を向けてみましょう。
例えば、
「前は怖くて近づけなかったけど、今日は触れたね」
「先週は一人で難しかったけど、今日は少しできたね」
「前は困っても黙っていたけど、今日は教えてって言えたね」
といった声かけです。
成長の速さは一人ひとり違います。
また、昨日できたことが今日できない場合もあります。
そんなときも、後退したと決めつける必要はありません。
その子なりのペースを大切にしながら、変化を一緒に喜ぶことがポイントです。

⑥ 子ども自身が「選べる場面」をつくる

自己肯定感を考えるうえでは、褒めることだけでなく、自分の気持ちや考えが尊重される経験も大切です。
例えば、家庭で、
「今日は赤い服と青い服、どっちにする?」
「先に宿題をする?それともおやつを食べてからにする?」
「公園ではボールとシャボン玉、どっちで遊びたい?」
と、無理のない範囲で選択肢を用意してみましょう。
自分で選んだことを大人に受け止めてもらえると、
「自分の考えを伝えていいんだ」
と感じるきっかけになります。
ただし、何でも自由に決めさせる必要はありません。
安全に関わることや、家庭で決まっているルールは、大人が判断することも大切です。
また、選択肢が多すぎると迷ってしまうお子さまもいます。
最初は二つの中から選ぶなど、その子に合った方法を考えてみましょう。

⑦ 何もできなかった日にも「あなたが大切」を伝える

自己肯定感を育むというと、
「たくさん褒める」
「成功体験を増やす」
ことをイメージするかもしれません。
もちろん、できたことを認めたり、達成感を味わったりする経験は大切です。
しかし、それと同じくらい大切にしたいのが、何かができたときだけでなく、普段から大切にされていると感じられることです。
例えば、
「今日も一緒にご飯を食べられてうれしいな」
「お話してくれてありがとう」
「一緒に遊べて楽しかったよ」
といった言葉です。
特別なことをした日でなくても構いません。
失敗して落ち込んでいる日でも、思うように活動できなかった日でも、
「困ったときは一緒に考えようね」
「いつでも話していいよ」
と伝えられる関係を大切にしたいですね。
自己肯定感は、褒め言葉の数だけで決まるものではありません。
日々の安心できる関わりの積み重ねが、その土台の一つになります。

「褒めれば褒めるほど自己肯定感が高まる」とは限りません
ここまで7つの関わり方をご紹介しましたが、もう一つ知っておきたいことがあります。
それは、褒めること自体が目的にならないようにすることです。
例えば、お子さまが絵を描くたびに、
「天才!」
「一番上手!」
「絶対にすごい!」
と言われると、うれしく感じる子もいる一方で、
「次も上手に描かなきゃ」
とプレッシャーを感じる子もいます。
また、本人が納得していないのに「完璧だね!」と言われると、気持ちがすれ違ってしまうこともあります。
そんなときは、
「ここに青い色を使ったんだね」
「細かいところまで描いたんだね」
「この絵のこと、教えてくれる?」
と、作品や行動に関心を向ける言葉もおすすめです。
褒めることだけでなく、お子さまが何を考え、何を感じたのかに興味を持つことも大切な関わり方です。

声かけを変えても、すぐに自信がつくとは限りません

「今日から声かけを変えてみよう!」
と思っても、翌日からお子さまが前向きになるとは限りません。
「どうせできない」と言う日もあるでしょう。
褒めても「そんなことない」と返ってくる日もあるかもしれません。
それでも、すぐに効果が見えないからといって、関わり方が無意味というわけではありません。
お子さまの様子を見ながら、
「この言葉は安心するみたい」
「褒めすぎると恥ずかしそう」
「一緒にやると挑戦しやすい」
など、その子に合った関わり方を探していきましょう。
また、強い自己否定が続いたり、学校や家庭での生活に大きな影響が出ていたりする場合は、学校の先生や支援者、専門機関に相談することも大切です。
自己肯定感を育む関わりに、すべての子どもに共通する一つの正解があるわけではありません。

次回は「小さなできた!」を増やす遊びをご紹介します
今回は、家庭でできる7つの声かけと関わり方をご紹介しました。
第1弾では、自信が持てない子どもの気持ちや背景について。
今回の第2弾では、気持ちを受け止めること、結果だけでなく過程を認めること、自分で選ぶ経験を大切にすることなどをお伝えしました。
そして次回の第3弾では、さらに実践的に、遊びや日常生活の中で自信を育てる工夫をご紹介します。
「成功体験って、どんなことをすればいいの?」
「運動が苦手な子でも楽しめる遊びは?」
「失敗しやすい活動はどう工夫すればいい?」
といった疑問にお答えしながら、家庭で取り入れやすい活動を具体的に考えていきます。
お子さまの「自分らしさ」と「できた!」を一緒に大切にしませんか?😊
運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉では、お子さま一人ひとりの発達や特性を大切にしながら、運動療育やさまざまな活動を通して、挑戦する楽しさや小さな達成感を積み重ねられるよう支援しています。
「どうせできないと言うことが多い」
「失敗するとすぐに諦めてしまう」
「褒めても自信がなさそう」
「家庭でどんな声をかければいいか悩んでいる」
そんなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
運動療育型児童デイぽぷらの樹東住吉では、お子さまの得意なことや頑張っていることに目を向けながら、その子に合った関わり方を一緒に考えていきます。
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所在地:大阪市東住吉区照ヶ丘矢田3-2-1
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